任せ方を考える
バックオフィスを外注するときの役割分担
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バックオフィスを外注するときは、作業をする人、会社として承認する人、専門的な判断をする人を分けて決めます。「経理を任せる」だけでは、資料集めから振込の承認まで、どこを頼んだのかが人によって違ってしまうためです。
まずは毎月の仕事を一つ選び、何を渡し、どこまで終えたら返してもらうかを書いてみてください。この記事では、支払い業務を例に、依頼先と話し合える分担表の作り方を紹介します。
「確認をお願いします」を作業に分ける
請求書の確認には、届いた資料を集める、発注内容と照合する、不一致を担当部門へ聞く、支払ってよいかを決める、といった仕事が含まれます。最初の三つを外部に任せても、支払いの可否を決める人が不明なら、そこで止まります。
依頼内容は「請求書を確認する」から、たとえば「請求書と発注記録を照合し、不一致の一覧を社内窓口へ渡す」へ書き換えます。この書き方なら、外部が調べる範囲と、会社の回答が必要になる地点が分かります。
依頼先と共有する分担表の記入例
下表は架空の分担例です。各社の承認ルールや契約に合わせて変更してください。
| 工程 | 外部に依頼する作業の例 | 社内に残す役割 | 受け渡すもの |
|---|---|---|---|
| 資料を集める | 指定場所の請求書を一覧化 | 届いていない資料の提出元を伝える | 受領・不足一覧 |
| 内容を照合する | 発注記録と金額・対象期間を照合 | 差異の理由を取引担当者が回答 | 差異と回答の記録 |
| 支払いを承認する | 承認用の一覧を作成 | 権限を持つ人が支払内容を承認 | 承認結果 |
| 処理結果を残す | 合意した範囲の記録・資料保存 | 実行結果と未完了分を確認 | 完了・持ち越し一覧 |
振込の実行まで含めるかは、別に決める項目です。利用システムの権限、社内規程、契約上の範囲を確かめ、「一覧を作る担当だから実行もする」と読み替えないようにします。
税務上の取扱い、労務制度の適用、法的な判断が必要になった場合は、その論点を担当する専門家へ渡します。資料の整理や問い合わせの準備と、資格・権限が必要な判断や手続きは分けて依頼します。
質問が出た後の流れまで決める
窓口の名前だけでは、回答待ちを防げません。依頼開始前に、質問を置く場所、回答してほしい時点、不在時の連絡先を決めます。窓口と承認者が別なら、窓口が誰へ回すのかも共有します。
たとえば「金額に差があればチャットで連絡」では、どの請求書の話かを探し直すことになります。「一覧の管理番号を付け、差額・照合した資料・回答希望日を書いて窓口に依頼」とすると、回答を元の作業へ戻せます。
回答が間に合わない場合は、そのまま進めず、会社側で期限への対応を判断します。外部担当者に例外の判断まで任せないことが、任せた後の手戻りを抑える助けになります。
完了は「対応済み」より具体的に書く
「対応済み」が、一覧を作った状態なのか、承認まで終わった状態なのかで、次の人の動きは変わります。完了条件は、後から資料を見て確かめられる表現にします。
- 支払対象の一覧に承認結果が記録されている。
- 確認が終わっていない項目には、理由と次の担当が付いている。
- 元の請求書と処理結果を、管理番号から開ける。
作業用アカウントや資料へのアクセスも、この範囲に必要なものを付与します。パスワードを分担表に書くのではなく、会社の管理手順で利用者と権限を設定してください。
外注より先に社内で決めたいこと
支払いの優先順位が決まっていない、提出する資料の責任者がいない、質問に答えられる人がいない場合は、外部担当を増やしても待ち時間が残ります。まず社内で決める事項と、その決定者を特定します。
一方、判断する人はいるものの、資料集めや照合に手が回らないなら、そこが依頼の候補です。分担表の「外部に依頼する作業」から一つ選び、月の件数・締切を添えれば、具体的な相談につながります。バックオフィス支援の対応範囲と照らし合わせてみてください。
この記事は業務整理のための編集ガイドです。記入例は架空の例で、顧客の実績ではありません。税務・法務・労務等の専門判断は、担当する専門家にご確認ください。
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