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任せ方を考える

資金繰り表の作成・更新を任せるには

この記事の目次

資金繰り表は、最初の作成より更新する仕組みが大切

資金繰り表の作成を任せるなら、何か月先を見るか、どの入出金を集めるか、予定が変わったら誰が更新するかまで依頼に含めます。最初の表が完成しても、入金の遅れや採用・設備投資の変更が反映されなければ、判断に使う前提が古くなるためです。

この記事では、将来の手元資金を見通す表の作り方と、更新を外部へ任せる際の確認点を扱います。融資の成立や、資金不足が起きないことを保証するものではありません。

売上の月ではなく、入出金する時期で並べる

資金繰り表には入出金の実績と予定を置き、期首の手元資金に増減を加えて先の残高を求めます。中小機構J-Net21の解説も、実績と計画を作り、比較して使う考え方を示しています。

売上を計上した月と、代金が入る月は同じとは限りません。入金予定は請求条件や取引先から確認できた予定日を使います。支出側は仕入・外注費、給与、税金等の支払予定、借入返済、設備購入など、実際に資金が出る時期を揃えます。税金等の額・期限は担当する専門家や正式な通知等で確認します。

一方、キャッシュフロー計算書は、過去の一定期間の現金・現金同等物の増減を営業・投資・財務の活動別に示す財務諸表です(作成基準)。「CF表をお願いしたい」とだけ伝えず、将来予測か、決算等の報告用かを分けて依頼してください。

最初に揃えるのは、残高と予定の根拠

依頼時は、完成した資金繰り表を自社で作る必要はありません。次の情報がどこにあるかを共有し、収集・照合するところから任せるかを決めます。

表:最初に揃えるのは、残高と予定の根拠
情報表へ反映する前の確認
基準日の預金・現金対象口座と基準日を揃える。用途や利用に制約がある資金は区別する
入金予定請求残、入金条件、確認できた予定日。受注見込みとは分ける
支払予定請求書だけでなく、給与、契約上の支出、返済予定も拾う
事業計画採用・設備・開発等の金額と支払時期。決定済みか検討中かを示す
調達予定借入・増資の検討状況と前提。未成立の金額を実績にしない

会社全体で集計する場合、自社口座間の振替を新しい収入や経費として重ねないようにします。請求書と口座引落予定に同じ支出がある場合も、元の取引を対応させます。残高が合わないときは、差額で表を調整する前に対象口座や集計期間を点検します。

月末の残高と、月内の不足を別々に見る

以下は架空の例で、金額の単位は万円です。表にない入出金はないと仮定します。

表:月末の残高と、月内の不足を別々に見る
項目10月の予定
月初の手元資金600
入金450
事業に伴う支払500
借入元金の返済80
月末の手元資金470

計算は600+450−500−80=470です。入金450のうち200が翌月へずれる場合、10月末の見通しは270になります。元の予定を消すのではなく、入金時期が変わった理由と確認日を残し、翌月の予定も同時に直します。

ただし、月末残高がプラスでも、月中に支出が集中する可能性はあります。別の架空の例として、月初資金200に対し、10日に支払250、25日に入金300なら、月末は250でも10日時点では50不足します。金額の大きい入出金がある月は、週別・日付別にも並べてください。更新頻度や予測期間は、この判断に必要な細かさから決めます。

更新時は、実績・見通し・条件違いを混ぜない

更新日は、まず済んだ入出金を実績に置き換え、口座残高と照合します。次に前回予定との差を、金額の変更、時期のずれ、計上漏れに分けます。「入金減」とだけ書かず、回収時期が変わったのか、請求金額自体が変わったのかを確かめます。

将来分には、根拠を確認した予定と未確定の見込みを区別して残します。未成立の借入を加えた案を作るなら、借入を含めない案と並べ、何が実現しないと不足するかが分かる形にします。表を成立させるために、未確認の入金を増やしたり、合意なく支払日を後ろへ動かしたりしません。

更新の担当者は、根拠資料と数字を反映し、残高への影響をまとめます。採用・投資・支出の変更や調達方針を決めるのは会社です。外部へ任せる場合は、毎回の更新に加え、どの変化があったら予定外でも知らせてほしいかを合意します。

AIseedsでは、元情報の確認、資金繰り表の作成・更新、予実差異と確認事項の整理を、範囲を決めて担当します。資金繰り管理の対応内容を踏まえ、現在見えていない期間や、更新できずに残っている表からご相談ください。

出典・参考情報

自社の仕事に合わせて、任せる範囲を考える。

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