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請求・支払い業務の確認漏れを減らす手順
この記事の目次
請求・支払いの確認漏れを減らすには、受け取った、照合した、承認された、実行した、結果を確認したを分けて記録します。「対応済み」の一言では、次に動く人が残りの仕事を見落とすためです。
この記事は、取引先から届いた請求書をもとに支払いを準備する担当者向けです。自社が発行する請求書の管理や、税務上の処理方法ではなく、受領から完了までを追う手順を紹介します。
入口を把握し、同じ請求を見分ける
請求書が届く先を、代表メール、担当者宛てメール、郵送、取引先のシステムなどに分けて確認します。入口をすぐ一本化できない場合も、受け取った人がどこへ記録するかを決めます。
一覧には管理番号を付け、取引先、請求書番号、対象期間、金額、支払期限、元資料の場所を残します。同じ資料が再送されることもあるため、新しいメールが届くたびに新しい支払予定を作らないよう、既存の記録と照合します。
取引先名と金額が同じでも、別の請求の場合があります。重複の判断は一項目だけで決めず、番号、期間、取引内容を見比べ、不明なら確認待ちにします。
一覧の状態は、次にする仕事が分かる名前にする
次は運用を考えるための例です。自社のシステムや承認ルールに合わせて使ってください。
| 状態 | ここまで終わったこと | 次に動く人と作業 |
|---|---|---|
| 受領・未照合 | 資料を保存し一覧へ登録 | 作業担当が発注等の記録と照合 |
| 差異の回答待ち | 不一致を質問済み | 取引担当が理由や根拠を回答 |
| 承認待ち | 承認に必要な資料が揃った | 承認者が内容を判断 |
| 実行待ち | 必要な承認を得た | 権限のある担当が会社の手順で実行 |
| 結果確認待ち | 実行の操作を行った | 担当者が結果と対象を照合 |
| 完了 | 結果を確認し記録を保存 | 必要に応じて後続業務へ受け渡す |
状態に加え、次の担当と期限を付けます。「承認待ち」の件数が見えても、誰に依頼したかがなければ動かせません。
金額の差異と振込先の変更を通常分から分ける
発注記録と請求額が合わない場合は、差額と比較した資料を残し、取引担当へ確認します。作業担当者が都合のよい金額へ修正せず、根拠と回答を承認者へ渡します。
振込先変更の連絡があった場合も、受信した案内だけで書き換えず、会社で決めた方法で確認します。たとえば以前から把握している連絡先へ確認するなど、変更依頼に書かれた連絡先だけに頼らない手順を用意します。変更の承認者と履歴も残してください。
確認が必要な案件は、通常処理の対象と区別します。ただし、別ファイルへ移して存在が見えなくなるのを避けるため、元の一覧から状態と保留理由を追えるようにします。
支払日前に、未完了分だけを見直す
会社の承認日から逆算して、資料が不足しているもの、未回答、未承認、実行待ちを抽出します。支払日だけを見ていると、その前に必要な承認の時間が取れません。
期限に間に合わない可能性がある場合は、案件・理由・残作業を責任者へ伝え、会社として対応を判断します。承認者の不在時も、確認を省くのではなく、あらかじめ決めた連絡経路を使います。
操作後の結果を見てから、完了にする
振込予約や送信の操作をしたことと、処理が完了したことは分けて扱います。利用システムの結果表示や記録を確認し、対象、金額、件数などを一覧と照合します。失敗や取消しがあれば、その状態と次の担当を残します。
月末に残った案件は、「翌月対応」とだけ書かず、何の回答を待ち、次にいつ連絡するかを引き継ぎます。完了分も、元資料と結果を後からたどれるように保存します。
外部へ依頼する場合は、この流れのどこまでを任せるかを決めます。資料整理や照合と、承認・実行の権限は別に確認してください。バックオフィスの役割分担の表を使うと、依頼範囲を説明しやすくなります。
この記事は業務整理のための編集ガイドです。記入例は架空の例で、顧客の実績ではありません。税務・法務・労務等の専門判断は、担当する専門家にご確認ください。
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