日々の実務を整える
月次処理が遅れるとき、工程別に確認すること
この記事の目次
月次処理が遅れるときは、作業している時間と、資料や回答を待っている時間を分けて見ます。資料が届くのが遅いのか、入力・照合が追いつかないのか、承認で止まるのかによって、必要な対策が違うためです。
まず、直近一か月の資料受領日、処理日、質問日、回答日をたどってください。担当者を増やす前に、どの受け渡しを直すと次の工程が動くかを見つけます。ここでは会計処理の判断ではなく、月次業務の進め方を扱います。
止まった場所を、五つの工程で探す
「月次が終わっていない」という状態を分解すると、進められる仕事と、返答が必要な仕事を分けられます。
| 工程 | 確かめる記録 | 遅れの見分け方 |
|---|---|---|
| 資料収集 | 必要資料の一覧、受領日 | 未提出があるのか、必要資料自体が不明なのか |
| 入力・照合 | 着手日、残件、差異の一覧 | 資料は揃ったが処理する人が足りないのか |
| 差異の確認 | 質問日、回答先、回答日 | 質問が届いていないのか、判断に時間が必要なのか |
| 承認・確定 | 依頼日、差戻し理由 | 承認者の予定か、提出内容の不足か |
| 集計・報告 | 未確定項目、報告予定日 | 上流のどの未完了が影響しているのか |
記録が残っていなければ、次月から日付を付けます。過去の待ち時間を想像で数字にしても、対策の根拠にはなりません。
報告日から、資料を渡す日までさかのぼる
架空の例として、10日に報告したいのに、資料が9日に届く場合を考えます。入力担当だけを増やしても、照合、質問、承認の時間は限られます。まず資料の提出元と、いつ渡せるかを話し合う必要があります。
工程表には、最終締切だけでなく「資料を受け取る日」「一次処理を終える日」「質問への回答が必要な日」「承認する日」を置きます。日程は会社の実態に合わせて決め、一般的な正解の日数を当てはめないでください。
間に合わない資料がある場合は、不足項目と報告への影響を責任者へ伝えます。未確定の数値をどう扱うかは、経理責任者や担当する専門家と決め、作業担当者だけで確定扱いにしません。
質問は、回答する人が選べる形にする
「この金額を確認してください」では、相手も調べ直しになります。どの資料と何が違うのか、何の回答が必要なのかを一緒に渡します。
架空の記入例なら「案件Aの請求額と発注記録に差があります。追加発注があった場合はその記録を、なければ請求元への確認担当を教えてください。回答は○日までに必要です」と書けます。資料へのリンクと、回答を反映する一覧の管理番号も添えます。
質問の一覧では、未回答・回答済み・反映済みを分けます。返事をもらっても、元データへ反映しなければ処理は終わらないためです。
人手を足す前に、遅れの原因を選ぶ
| 見つかった状態 | 先に見直すこと |
|---|---|
| 毎月同じ部門の資料を待つ | 提出物、提出担当、受け渡し日 |
| 資料は揃うが未処理が積み上がる | 作業量、担当の時間、他業務との重なり |
| 同じ質問で何度も往復する | 質問に添える資料、回答者、判断ルール |
| 承認者の不在で止まる | 承認予定、不在時の会社側の連絡経路 |
外部へ切り出すなら、資料の取りまとめや照合など、滞っている工程と一致する仕事を選びます。会社の判断待ちが原因なら、外注と併せて承認の流れを直す必要があります。
次月は、一つの変更が効いたかを確かめる
最初から全工程を変更せず、影響の大きい受け渡しを一つ選びます。資料の提出日を決め直したなら、実際の受領日と、それでも残った不足を翌月に記録します。
完了日だけを見ると、別の人が無理をして間に合わせたことを見落とします。未処理件数、質問の往復、担当者に残った作業も一緒に振り返ってください。人手の追加が必要だと分かったら、この工程表を社内提案のメモへ転記できます。
この記事は業務整理のための編集ガイドです。記入例は架空の例で、顧客の実績ではありません。税務・法務・労務等の専門判断は、担当する専門家にご確認ください。
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