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外部に業務を任せる前に決めておきたい情報共有と権限

この記事の目次

外部へ仕事を任せるときは、資料を共有する前に「何を見る必要があるか」「どの操作まで任せるか」「誰が承認するか」を分けます。作業担当に広い権限を渡してから戻す方法では、不要な情報や操作まで含めてしまうためです。

以下は業務委託を始める際の運用案です。個別サービスの設定方法、契約の法的な適否、情報管理の安全性を保証するものではありません。社内の管理規程と利用サービスの仕様に沿って調整してください。

作業から必要な資料を逆算する

共有先のフォルダを先に作るのではなく、任せる作業を一行にして、その作業を終えるための資料だけを対応させます。給与関連の準備と支払いの確認では、必要な情報も異なります。

次は架空の整理例です。

表:作業から必要な資料を逆算する

表は左右にスクロールできます。

任せる作業必要な情報任せない操作社内の確認者
請求書の不足確認対象月の請求書と受領一覧振込先の変更、支払い実行経理責任者
勤怠資料の取りまとめ対象期間の承認済み勤怠給与条件の決定労務担当者
手順書の作成対象業務の画面と操作手順本番データの削除システム管理者

他部署の資料が同じ場所にある場合は、閲覧範囲を分けられるか管理者へ確認します。切り分けができないときは、必要部分を社内で用意する案も比較します。

閲覧・編集・実行・承認を別の欄にする

「システムを使える」という説明だけでは権限が広すぎます。データを見る、入力する、外部へ送信する、最終承認する、という操作に分けて記録してください。

たとえば支払い一覧を作る担当には、候補の記入と不足資料の照会を任せても、振込先変更の承認は社内に残せます。システムで権限を分けられない場合は、「操作しないと決めること」と「その操作ができない権限にすること」を区別します。手順で禁止しても、アカウントの権限そのものは狭くなりません。

必要な範囲を超える資料や操作まで利用可能になるなら、広い権限を渡す前に管理者へ相談します。必要な資料だけを社内で用意する、依頼する工程を分ける、権限を分離できる方法を使う、といった案を比較します。適切な方法が決まるまで、その環境へのアクセス付与を前提に作業を始めないようにします。

次は、会社が用意した確認用資料で請求書の不足点検を依頼する架空の記入例です。権限名は利用サービスの設定と照合してください。

表:閲覧・編集・実行・承認を別の欄にする
権限表の欄記入例
作業・利用者当月の請求書不足点検/委託先の指定担当者
対象資料・閲覧確認用フォルダの対象月分だけ閲覧を許可
編集受領一覧の確認状況・不足項目だけ。元の請求書は変更しない
実行・承認振込システムは利用対象外。支払い実行・承認権限は付与しない
付与・開始確認社内管理者が設定し、担当者のアカウントで対象範囲を確認
終了・解除確認合意した終了日に管理者が解除。資料引き継ぎと解除結果を別に記録

個人データの委託では、権限設定だけでなく委託先の監督も確認事項です。個人情報保護委員会・通則編3-4-4、10-6を参照し、必要な措置や契約は担当部署・専門家と確認してください。

既存担当者のアカウントやパスワードをそのまま渡す前に、担当者別のアカウントを発行できるか、利用規約や社内ルール上の条件は何かを確認します。設定変更は管理者が行い、秘密情報を手順書や通常の依頼文へ書き込まない運用にします。

質問と回答を資料の版に結び付ける

ファイルの最新版がわからないと、正しい権限でも古い資料を使ってしまいます。対象期間、更新した人、更新日時、確認済みかどうかを揃え、作業依頼から参照先へたどれるようにします。

架空の依頼例です。

対象は今月分の請求書受領一覧です。「確認用」フォルダの指定版を使ってください。未提出の行へ質問を追記し、支払い可否の欄は変更しないでください。回答は社内確認者が同じ行へ記入します。

相談内容を別のチャットで決めた場合も、作業に影響する回答を一覧へ反映する担当を置きます。担当者全員が会話を読んだ前提にしないことがポイントです。

終了時の扱いも開始前に決める

委託の終了時は、未処理の仕事、返却する資料、保持する必要がある記録、利用を終えるアカウントを確認します。削除の可否や保存期間は、契約・法令・社内規程に関わるため担当部署や専門家へ確認してください。

開始時に作った権限表へ、利用終了予定と解除確認者の欄を追加すると、何を戻すかを追えます。担当交代も同じ手順で扱い、引き継ぎが終わったことと旧担当のアクセス終了を別々に確認します。

出典・参考情報

読んだ、その先へ。

手順は見えたけれど、担当する人がいないときに。

止まっている仕事と期限からお聞かせください。実務を担当する範囲を確認します。資料を完成させる必要はありません。

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