日々の実務を整える
ひとり管理部の仕事を棚卸しする方法
この記事の目次
ひとり管理部の仕事を棚卸しするときは、毎月・毎年・何かが起きたときの三つに分けて書き出します。直近の予定表だけでは、年次の準備や、入退社・契約変更に伴う仕事を見落としやすいためです。
目的は、自分の仕事をすべて細かく説明することではありません。どの仕事が自分の不在で止まり、どこから分担できるかを、上司や次の担当者と話せる一覧にすることです。
記憶だけに頼らず、仕事の跡から拾う
毎月の仕事は、直近の予定表、送信メール、作業ファイルを見ながら拾います。年次業務は前年の予定や共有フォルダを、随時業務は社内から受けた依頼や申請履歴を手がかりにします。資料を見る範囲は、会社の権限と管理ルールに従ってください。
「入社対応」なら、情報の回収、必要書類の準備、専門家への連絡、アカウント発行依頼など、受け渡す相手が変わるところで分けます。クリック一つずつまで細分化する必要はありません。
頻度よりも、仕事が始まるきっかけを書く
次は架空の記入例です。法定の手続き一覧ではなく、業務を拾うための形として使ってください。
| 仕事 | 始まるきっかけ・時期 | 完了の目安 | 関係する相手 |
|---|---|---|---|
| 支払資料の取りまとめ | 毎月の社内締切前 | 承認用一覧と未確認事項を提出 | 取引担当、承認者 |
| 契約更新の確認 | 更新予定を確認する時期 | 担当部門の判断と次の手配を記録 | 契約担当、決裁者 |
| 入社情報の取りまとめ | 採用担当から入社決定の連絡 | 必要情報を担当先へ受け渡す | 採用担当、専門家、システム担当 |
| 会議資料の準備 | 会議日程の決定 | 資料を揃え、確認依頼を送る | 議題の担当者 |
「随時」だけでは、誰が始まりを知らせるかが分かりません。「採用担当から連絡を受ける」のように、入口まで書くことが漏れの防止につながります。
自分が休むと止まる仕事に印を付ける
一覧ができたら、次の状態に該当する仕事を見つけます。
- 依頼が自分宛てのメールにしか届かない。
- 資料の場所や最新版を自分しか知らない。
- システムを使える人がほかにいない。
- 例外が出たときの確認先が記録されていない。
印が多いことを担当者個人の問題にしないでください。会社として受付先、資料の置き場所、権限、相談先を用意する課題です。上司には「休めない」だけでなく、「この期限の仕事を引き取れる人がいない」と一覧で伝えられます。
分担する順番は、時間だけで決めない
まず、期限が近く、不在時の影響が大きい仕事の代替担当を決めます。そのうえで、繰り返し発生し、手順や受け渡しを書ける作業を分担候補にします。
時間が短くても、毎日の割り込みになる仕事は負担になります。依頼の受付を一か所へ寄せる、必要事項を最初に書いてもらう、といった変更で改善できる場合もあります。使われていない集計資料なら、担当を移す前に、作成を続ける必要があるか利用者へ聞いてみてください。
上司に渡すのは、一覧と最初の提案
業務一覧だけを送ると、受け取った人が優先順位を読み解く必要があります。「今月は支払資料の取りまとめに代替担当を置きたい」「次に、毎週の定例集計を分担したい」のように、最初の提案を添えます。
所要時間を測っていない場合は、見込みを実績として書かず、次回に記録すると決めます。外部へ任せる案も検討するなら、作業と承認の分け方を使い、社内に残す仕事も示してください。
一覧は、仕事が増えたときや一か月を振り返るときに更新します。更新する人と最新版の置き場所を決め、日々の業務を終えた記録から修正できるようにしておくと、棚卸し自体が大仕事になりにくくなります。
この記事は業務整理のための編集ガイドです。記入例は架空の例で、顧客の実績ではありません。税務・法務・労務等の専門判断は、担当する専門家にご確認ください。
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