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使っていないSaaSを見直すための、利用実態と契約更新の確認

この記事の目次

利用が少ない契約は、止める前に費用と業務の両面を確認する

オンラインで使う業務サービス、SaaSを見直すときは、実際の利用、変更できる契約条件、移行後の業務と費用を一緒に比べます。 ログインが少ないことと不要であること、利用者を減らすことと請求が減ることは、同じではありません。

この記事では契約を棚卸しした後、継続・減席・別サービスへの統合・解約を判断するための比較表を作ります。特定製品の購入を勧めるものではなく、自社の契約と利用実態が判断の根拠です。

契約数と、仕事に使う数を分けて調べる

請求書や管理画面から契約ライセンス数を確認し、利用ログや担当部門への聞き取りと照合します。確認期間には月次・四半期・年次の仕事も考慮し、直近一週間使っていないだけで不要と判定しないでください。

表:契約数と、仕事に使う数を分けて調べる

表は左右にスクロールできます。

見えた状態確認すること検討する案
契約数より利用者が少ない退職者、予備枠、共有業務用の利用、近い将来の必要数減席、プラン変更
似た機能のサービスが複数ある実際に使う機能、権限、外部共有、連携先の違い一方への統合、役割を分けて継続
ログインがほぼない自動処理、保管、年次業務、システム連携の利用機能を移して終了、必要範囲で継続
担当部門が分からない支払の根拠、保存データ、接続中の業務所有者と影響を確認するまで判断保留

契約を減らすために、利用規約や社内ルールに反して複数人で一つのアカウントを共有する方法は採りません。必要な個人別権限や操作記録を保ったまま減らせる数を確認します。

「使うのをやめる日」と「請求が変わる日」を分ける

確認するのは契約期間、更新日、解約・減席の通知方法と期限、変更の適用日、残期間の料金、返金の有無です。「月払い」でも契約の拘束が月単位とは限らないため、請求周期だけで判断しません。販売代理店経由なら、契約相手の条件を確認します。

例えばGoogle Workspaceの公式案内では、年間/定期プランはユーザーを削除しても直ちに契約ライセンス数と費用が減るわけではなく、更新時の扱いを確認する必要があります。フレキシブルプランでは扱いが異なるため、まず自社のプランを特定します。これは同サービスの該当プランの例であり、すべてのSaaSに共通の条件ではありません。

変更を申し出る前に、どの人数・プランへ変更し、いつから料金へ反映されるかを記録します。返答がない条件は「無料」「返金される」と推測せず、未回答として比較表へ残します。

同じ期間で、継続・減席・統合の費用を比較する

以下は架空の例で、すべて税抜です。更新日からの12か月を比べます。現行は30ライセンス、1ライセンス月2,000円。更新時に18へ減らせると確認できた場合を想定します。

表:同じ期間で、継続・減席・統合の費用を比較する

表は左右にスクロールできます。

案12か月の比較費用現行との差
30ライセンスで継続2,000円×30×12=72万円0円
18ライセンスへ減席2,000円×18×12=43.2万円28.8万円減
別サービスへ統合利用料36万円+移行費18万円+旧サービス並行利用6万円=60万円12万円減

統合案は月額だけを比べると安く見えても、初年度は移行と並行利用の費用があります。この例では記載外の費用はない仮定ですが、実務では教育、データ整形、連携の作り直し、社内作業時間を見積もります。追加で発生する支払と、既存社員の作業時間を費用換算した額は分けて表示してください。

すでに払い、返金されない利用料がある場合は、上の将来費用に加えて「回収できない支払済み額」と「残る支払義務」を確認します。更新後の年額削減を、今月の資金が同額増える成果とは扱いません。契約条件が確定していない間は、削減額も条件付きの試算です。

解約前に、データと業務が移せることを確かめる

IPAのクラウドサービス安全利用の手引きは、利用終了時のデータ返却、形式、移行先での利用、元サービス側のデータの扱いなどを確認事項に挙げています。

自社では、必要なデータを出力できるかだけでなく、移行先で読めるか、添付資料や履歴が欠けないかを試します。請求・契約等の記録なら、保存が必要な範囲と検索できる状態を責任者に確認します。画面を保存しただけで代替できるとは決めつけません。

自動処理やシステム連携があれば、停止後の影響を別に検証します。毎月の帳票を出す、承認を回す、取引先へ共有するといった実際の仕事を、移行先で一つ通して確かめます。並行利用を終える条件と、問題があった場合の対応も決めてから切り替えます。

比較表から、変更してよい範囲を会社が決める

判断用の一枚には、対象契約、残す機能、利用実態、変更案、費用と適用日、移行条件、未回答事項をまとめます。「解約候補」と書くだけでなく、「履歴を移せれば更新しない」「次回更新で減席する」のように条件を具体化します。

契約変更・解約・データ削除は会社が承認し、権限を持つ担当者が合意した手順で実行します。法的な契約解釈や保存義務等に疑問があれば専門家へ確認します。変更後は請求書を照合し、減席や解約の申請受付と、実際の料金反映を別に確認してください。

AIseedsでは、業務・システムの見直しとして、利用と契約の照合、比較資料の作成、移行・変更に向けた実務を担当範囲に応じて進めます。料金一覧はあるものの、どれを減らせるか判断できていない場合に、必要な確認から着手できます。

出典・参考情報

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