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仮払金が残るときの、精算資料と返金・追加支払の照合

この記事の目次

仮払金は、資料とお金の両方がそろったところで閉じる

仮払金が残るときは、支給した金額、確認済みの精算額、返金または追加支払の結果を案件ごとに対応させます。 精算書を受け取っても返金が済んでいなければ、資金のやり取りは残っています。反対に、返金があっても使途の資料が不足していれば、内容の確認は終わりません。

ここでは出張やイベントなど、用途を決めて従業員等へ支給した仮払の精算を扱います。会社の小口現金全体や仮受金の管理とは分け、支給済みの一件を閉じるための照合表を作ります。

支給記録から、案件を一つずつ起こす

銀行明細や出金記録を起点に、案件番号、受領者、用途、支給日、支給額を記します。精算書の一覧だけから始めると、まだ精算書を出していない案件が抜けるためです。会計に残る仮払の内訳とも比べ、同じ案件を別名で登録していないか確認します。

一人に複数案件の仮払がある場合は、受領者別の合計に加え、案件別に追います。一つの返金で複数案件を精算したなら、どの案件へいくら対応させたか、返金者の連絡と会社の確認を残してください。新しい仮払を渡したために、古い残額が消えたように見せない運用にします。

支給方法が現金なら、口座の明細に代わる受領・返金の記録を会社の手順で用意します。担当者のメモだけで「返ってきたはず」と判定せず、金額と確認者へたどれる根拠をそろえます。

申請額と、確認を終えた精算額を分ける

精算書には、領収書等の資料、用途、利用日、案件との関係、立替や会社カード払いの有無を対応させます。申請された合計をそのまま精算額にせず、会社の規程に沿った確認・承認を終えた額を別欄へ置きます。

会社カードで払った分が同じ精算書へ載っていても、仮払から支出したとは限りません。支払手段を一行ずつ確認し、本人への追加支払とカードの引落しが重複しないようにします。個人負担とされた支出や、対象外の用途も、申請額から黙って消さず、扱いと回答を残します。

資料がない支出は、本人へ「案件番号、利用日、金額、何を確認したいか」を伝えます。資料の代替方法や会計・税務上の扱いは、経理責任者や担当税理士へ確認します。作業担当が科目を変えたり、少額だからと判断したりして残高を合わせる工程にはしません。

三つの案件で、返金と追加支払を検算する

以下は架空の例で、すべて円です。精算額は会社が確認済みで、ほかの仮払やカード払いとの混在はないと仮定します。

表:三つの案件で、返金と追加支払を検算する

表は左右にスクロールできます。

案件仮払支給額確認済み精算額必要な資金のやり取り
A:出張50,00042,6007,400の返金
B:イベント30,00034,8004,800の追加支払
C:備品購入20,00015,6004,400の返金

Aは返金7,400円を確認できれば、50,000−42,600−7,400=0円です。Bは追加支払4,800円を確認すると、30,000+4,800−34,800=0円になります。追加支払の承認を得ただけでは、実際に払った額へ入れません。

Cの返金がまだなら、20,000−15,600=4,400円が未精算です。「精算書確認済み・返金待ち」と記し、返金予定と確認担当を残します。三案件の支給総額は100,000円、精算額は93,000円。追加支払4,800円と返金11,800円がすべて済めば、100,000+4,800−93,000−11,800=0円と検算できます。

この計算は資金と精算額の関係を確かめるもので、科目や仕訳の指定ではありません。返金を受けるべき額と追加支払すべき額は別に示し、別案件同士を独断で相殺しないでください。

長く残る案件は、理由と次の行動をセットにする

残額のある行には、最後に確認した日、止まっている工程、次の担当、回答希望日を付けます。「本人待ち」より、「資料は確認済み。返金4,400円の予定を本人へ確認中」と書くと、催促する内容を絞れます。

予定していた仕事が中止になり、仮払を使わなかった場合も、未使用と返金済みを分けます。受領者が異動・退職する予定なら、会社の窓口と精算方法を確認し、給与からの控除などへ作業担当が独断で切り替えないようにします。

一覧の残額と会計の仮払残高が合わない場合は、支給・精算・返金の反映日を比べます。会計へまだ反映していない資料と、資金のやり取り自体が残る案件を分け、訂正が必要な行を経理責任者へ渡します。月末残高を無理にゼロにすることを完了条件にしません。

一件の完了記録を、次の月にも使える形で返す

完了は、精算内容の確認、必要な返金・追加支払の結果確認、合意した会計への反映まで、依頼した範囲で判定します。案件番号から支給記録、精算資料、承認、資金の結果、反映先をたどれるようにし、残る仕事があれば次の担当へ渡します。

ほかの科目を含めた残高確認は、月次試算表の照合で扱っています。AIseedsのバックオフィス支援では、資料の回収、仮払との照合、本人や社内窓口への確認、結果の記録を、毎月の実務として担当範囲に応じて進めます。残っている案件の用途と件数が分かるところから、精算業務の進め方を相談できます。

自社の仕事に合わせて、任せる範囲を考える。

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